アイデア次第で活きる不織布の世界
衛生面で嬉しい効果を発揮する不織布の活用方法をご提案します。
不織布(ふしょくふ)とは?
まずは不織布がどんな素材か分からないと使い方も分かりませんよね。
まずは不織布についてご説明します。
読んで字の如く、織っていない布
一般的に使用されている生地・布というのは、撚った繊維を糸にして経糸、緯糸を組み合わせて織られています。
不織布は、繊維をタテ、ヨコ関係なくさまざまな方向に組み合わせたり、
一定の方向に組み合わせて熱や接着剤でくっつけてシート状にしたものです。
手作りで使用するフェルトも羊毛を絡ませ熱で結合しているのである意味、不織布と言えます。
不織布は、吸水性・通気性が良く保温性にも優れています。
これは、不織布の構造によるもの。
不織布の構造はポーラス構造と呼ばれるもの。
ポーラス(英語でporous)は多孔質と言う意味で、
多孔質とは、表面に沢山の穴が空いていると性質のことです。
(木炭や沸石など人工的ではないポーラス構造で材料として優れたものは自然界にもいっぱいあるんですよ。)
不織布のメリットとデメリット
メリット
●通気性、吸水性、保湿性が良い。
●保温性がある。
●縦横がない。
●ほつれない。
●縫わなくても良い。
●薄いものから厚いものまで揃っているので用途に合せて選べる。
デメリット
●織られた布と比較すると耐久性が低い。
●何度も繰り返して使用できるが限度がある。
日常にある身近な様々な種類の不織布アイテム
不織布は色々な製品に使用されています。
使い方次第でいろいろなものに応用できて非常に便利です。
【 不織布マスク 】
今、一番使われている不織布じゃないでしょうか。
【 水切りネット 】
三角コーナーなどに使用される水切りネット。
ポリエチレンで作られたものもありますが、
植物を原料とした天然素材の不織布を使用したものなら環境にも優しいのでそのまま捨てても大丈夫。
【 不織布バッグ・風呂敷 】
紙袋は濡れたり、強く引っ張るとすぐに破れてしまいますが、
不織布で作られたバッグは、紙袋より丈夫で簡易的に使用できます。
最近はショップバッグとして使用するメーカーもありますね。
紙袋はボロボロになりやすいので再利用も難しいですが、
不織布なら簡易的なバッグとして何度も繰り返し使用しても破れることがありません。
風呂敷タイプは、リメイクして他の形で楽しめます。
【 不織布タオル(ふきん) 】
フードコートなんかでも見かけますね。
不織布のキッチンタオルは、速乾性に優れているので洗って再利用できる便利アイテム。
油汚れを拭き取るにも便利です。
レーヨンを使用した不織布は吸水性に優れているので水分を吹きと取るのに良いです。
また、柔らかいのに丈夫なのでとても扱いやすい素材です。
ロールで販売されているものもあります。
【 掃除用フロアシート 】
クイックルワイパーでおなじみ。
繊維がホコリや汚れを絡めとってくれます。
濡れても丈夫な不織布は洗剤を使用することも出来ます。
【 保存袋・収納ケース 】
通気性が良いので、洋服やかばんなどの収納に役立ちます。
クリーニングに出した後、ビニールに包まれた状態にせしておくとカビが生えてしまうことも。
そのままにせず、不織布の収納ケース(袋)に入れてしまっておくと良いですよ。
【 紙おむつ 】
通気性、吸水性のある不織布は、紙おむつに無くてはならないもの。
柔らかく肌触りの良いものが使用されています。
続いて、ご家庭で出来る不織布シートの使い方をご紹介します。
と、その前に。
テキスタイルネットで掲載中の不織布、デオトールとNafiaS®についておさらい。
デオトールについて >
NafiaS®について >
デオトール商品ページへ >
NafiaS®商品ページへ >
不織布の使い道 アイデアをご紹介
簡単にカットできるので用途に合わせて使用できます
◆ IDEA1-マスクフィルター
お手持ちのガーゼマスクや布に合わせてカット。
タテ10cm×ヨコ14cmサイズならA4サイズで4枚分のフィルターが取れます。
NafiaS®マスクシートより少し小さめになりますが、4枚取れればお得ですね。
このフィルター型はこちらからダウンロードできます↓
マスクフィルター型紙ダウンロード
このサイズに合うマスクの型紙とレシピを作成しました。
是非、ご利用下さい。
マスクの型紙とレシピのダウンロードはこちらから↓
横からシートが入るマスク
◆靴の中敷き
●デオトールは、中敷きに使用すれば、防臭効果と防カビ効果に。
●ナフィアス®シートは靴の中に入れれば、雨の日でも靴の中まで水が染みこむ心配なく、空気を通してくれます。
子供たちの通園・通学時にも活躍します。
◆クローゼットと靴箱
衣類の収納ケースに敷いておけば、臭いを抑え、カビから衣類を守ります。
特にデオトールはサイズが大きく、クローゼットや靴箱にも使用できます。
◆お弁当を包む
お弁当をしまう巾着袋の中に敷けば、中身の水漏れを防止、菌を寄せ付けない。
直にバッグに入れたりするとバッグにも匂いが残ったりして。
だから、巾着の底に敷いたり、ナフキンで包む前には、1枚この機能性シートを挟んでみて。
◆エコバッグ
IDEA4のお弁当を包むと少しかぶりますが、食品を入れるエコバッグの中敷きとして使用すれば、
●NafiaS®なら、水分や菌を通さず安心です。
●デオトールなら、匂いや菌の発生を抑えてくれます。
◆花束の保水
NafiaS®は水分通さず、空気を通します。
だから、花束の水分補給にも最適です。
茎の根元に水分を含ませた保水用のティッシュを巻いて、その上からNafiaS®シートで包みます。
しっかりと水分を保ちながら呼吸ができる、お花にとって良い環境が作れます。
◆オムツカバー
最近では、布おむつを使用するご家庭も減ってきてしまいましたが、おむつ布とオムツカバーの間に敷けば、
水分を通さず、通気性良く、嬉しいですね。
介護向けに車椅子や布団の上に敷いて使用しても良いですね。
いかがでしたか?
こんな時代だからこそ出来た機能シートは、アイデア次第で様々なシーンで活用頂けます。
是非お試し下さい。