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【読み物】厚くて柔らか カツラギという生地

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突然ですが、「葛城」って読めますか?
葛(くず) に 城(しろ)。難しいですね。

正解は「かつらぎ」と読みます。

漢字クイズから始まりましたが、今回はこの『カツラギ(葛城)』という生地についての特集です。

 

カツラギ(葛城)とは?

 

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カツラギ(葛城)とは太い糸で織った厚手のツイル(綾織)綿生地の事です。
太い綾目と呼ばれる斜めの線が布生地に見えるのが特徴です。

カツラギの意味や由来を検索してみたけど、綾織の生地のこととか、地名に関してがほとんどでした・・・
(かっこいい感じの由来が出てくると思って期待していたので)

厳密にはツイルの中の種類としてカツラギがありますが、海外ではツイルの呼ばれ方で統一されています。

 

ツイルについてはこちらの特集で紹介しています!

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ツイル生地とは ツイル生地の見分け方

 

厚みのある生地では、デニムや帆布をイメージしますよね。
カツラギはデニムより薄めで柔らかく丈夫な生地です。

用途としては、クッションカバーやカーテン、テーブルクロス等のインテリア雑貨、
帽子やエプロン、バッグなどの入園入学グッズなどなど、幅広いアイテムに使用されます。

ストレッチ生地もあり、アパレルやユニフォーム系の衣類でも良く使用されています。

手芸にもぴったりのこの素材ですが、カツラギって大きな生地屋さんでないと、なかなか手に入らなかったりするんですよね。
カラーシーチングみたいなものは、結構、どんなお店でも取り扱いがあるんですが。

綾織

 

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綾織の種類は様々ありますが、タテ糸とヨコ糸を交互ではなく、1つや2つ飛ばしながら交差させている織り方。
一般的には2/1の綾織をチノ、3/1の綾織を葛城、4/1の綾織をサテンと称する事が多いと思います。

この「2/1」や「4/1」とはタテ糸とヨコ糸のことを指します。
タテ糸 / ヨコ糸 となります。

また、この織物は“ドリル(Drill)”とも呼ばれることも多く、正直なところお客さまによって、呼び方が違っているのも特徴です。

いろんな呼ばれ方が有るんだけど、“ドリル”の定義というのは、、、

=ドリルは、インディゴ染めがされていないデニム= とのこと。

デニムはインディゴ染料で染めた(先染め)タテ糸と、染色をしていない白い糸のヨコ糸を使用した綾織の生地です。

カツラギは生地が出来上がった後に染めます。
ネイビー以外の白や黒、カラーデニムにはカツラギが使用されています。

ちなみに、無地の布を扱っていると、布の裏表が分からなくなる時がありますよね?
綾織は布のうねが右上から左下に向かい、カタカナの「ノ」の字に見える面が表です。

 

デニムについてはこちらの特集で紹介しています!

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デニム白書 デニム生地に魅せられて

 

ドリルという素材

 

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「ドリル」はデニム生地とほぼ同じ構造で、糸がどのように染め上げられているかで分別されるようです。

じゃあ、「ドリル」と他の布の違いとはなんなのか?葛城と全く一緒なんだろうか。。

 

うーん、もう少し調べてみました。

ドリルは、近代軍服の原点カーキドリルで誕生した、太い糸で厚手で丈夫な、カジュアルな布。
カーキドリルとはカーキ色に染めた軍服用の生地のことです。

「ドリル」が他の布と違うポイントは、

・冬の軍服の毛織物サージから夏の軍服で綿織物を作った起源がある
・太い糸で厚手で丈夫さに特徴がある
・綿特有のシワ感のあるカジュアルな布

「ドリル」の最大の特徴は、インディゴ染めがされていないデニム生地。
たて糸よこ糸に 14〜18 番手以下の太い糸を使った急傾斜のうねがある厚手の綾織物。

そっか、カツラギ(葛城)でも特に太番手のものをドリルと称せば良いのかな?と思いました。

デニムよりはやや細い糸で作られているとはいえ、一般的には太い糸で織られていますので丈夫です。
また帆布ほど硬くなく水に通せば通すほど、柔らかい生地ともなります。

 

カツラギ生地のまとめ

 

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カツラギは本当に色々なシーンで使われることが多いんですね。
特徴をまとめてみると

・綾織り
・デニムよりも薄手
・雑貨、インテリア、ユニフォーム、アパレルまで使用できる
・扱いやすい
・生地としてはあまり店頭に並んでいない
・色が豊富
・プリントもマッチする
・英語でkatsuragiと書くのではなく、twillと一括される

しっかりと厚みがありながらも綾織で造られている事から、柔らかな生地になっています。
主にユニフォーム素材として利用されることが多く、ほかにもバッグや巾着などの小物雑貨やテーブルクロス、カーテンなどのインテリア
ボトム、ジャケットを中心とした衣服など幅広い用途で使われています。
最近ではカツラギをしようしたマスクも登場しています。
意外と身近なところで使われている生地ですよね。

TEXTILE NETを運営している我々でも、常時4~5種類の葛城生機(きばた)を在庫リスクして販売しています。
様々な用途も有ることから、綿100%のほか、使われる糸、素材も種類が豊富で
デニムに使われるような糸番手 7/1~20/1、双糸使いや、ポリエステル綿混などがあります。

カツラギという生地を使ってハンドメイドに挑戦してみませんか?

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