4月に入り、だいぶ暖かくなってきましたね。
そろそろ、衣替え。
さあ、春夏の洋服を出しましょう、、
と、しまっておいた衣類を出したら。
うわ~!!
シャツがシワシワ。
春夏アイテムってなんでしわになりやすいんでしょう。
洗濯後のアイロンがけも面倒ですよね。
そこで、お手入れが楽なシワになりにくい素材をご紹介します。
と、その前にシワになりやすい素材を見てみましょう。
まずは、敵を知ることから始めましょう。
シワになりやすい素材は?
春夏アイテムを思い浮かべて見ましょう。
肌触り良く、サラッと着用でき気持ちの良い、コットン100%のワイシャツやブラウス。
レーヨンやキュプラ素材のワンピースやスカート。
更にリネン素材のトレンチコートやスーツ、ジャケット。
天然繊維が主です。
まさにシワになりやすい代表です。
なぜシワになりやすいか?
天然繊維ってなんでこんなにシワになりやすいんでしょう。
天然繊維の糸の特徴として反発性が弱い点があります。
反発性とは、はねかえる性質のこと。
(天然繊維の中でも動物繊維のウールは、反発性のある素材のためシワになりにくいです。)
天然繊維でも綿や麻などの植物繊維、
植物系再生繊維のレーヨンやキュプラは、
はねかえる力が弱いためシワにりやすいわけです。
シワを避けるためにできること
シワになる原因を知って、お手入れの手間を省きましょう。
綿や麻素材がシワになるのは、繊維の中が空洞になっているから。
この空洞には空気が含まれていてふんわりと柔らかい風合い。
この空気のお陰で通気性、保温性の富んだ素材となり、
夏は涼しく、冬は温かく快適に過ごすことができます。
さらに、この空洞は吸水性・吸湿性も豊かにしてくれます。
なので汗ばむ夏にはとても重宝されるわけです。
が、欠点も。
この吸水性が良いあまり、洗濯時にもたっぷりの水を含んでしまいます。
たっぷりと水を含んだ繊維はまるまると膨らみ、結合していた分子がバラバラになります。
そして、バラバラになった分子の状態で干すとこの状態のまま乾き、分子が固定されてしまいます。
これがシワです。
だから、脱水後、パンパンってシワを伸ばすあの方法、とっても大事なんです。
型崩れを防いでアイロンの手間を軽減するためには、
しっかりとシワを伸ばしておきましょう。
洗濯機に入れっぱなしなんてもってのほかです。
シワになりにくい素材は?
反発性のない素材がシワになりやすい。
と言うことが分かったところで、続いて本題のシワになりにくい素材の選び方。
ポイントはシワになりやすい素材の逆の特徴をもつ素材。
糸に反発性のある布。
それは、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタンなどの合成繊維(化学繊維)。
合成繊維は丈夫で糸の反発性に優れています。
種類によって違いはありますが、
糸組織が硬かったり、弾力性や伸縮性があったりと反発性に繋がる特徴を持っています。
また、吸水性があまり良くない点も綿や麻との違いです。
3月にご紹介したソロテックスも、また同じですね。
ソロテックスはバネのような構造で反発性、形態回復性があるためシワになりにくい素材です。
合成繊維は摩擦に弱いと言うデメリットもありますが、程よい光沢感があり耐久性にも優れた素材。
簡単に乾くし、シワになりにくい。
お手入れ楽々、便利で着心地良し。
ハマる人続出なわけです。
「ソロテックス ハマる人続出 バネ構造の驚きの繊維」を見る>
更に、なんと言っても天然繊維に比べ比較的、お値段が安いんです。
(注:モノによりますm(_ _)m)
シワを気にせず使えるということで、合成繊維は、カジュアルな普段着だけでなく
パンツスーツやオフィスウェアにピッタリです。
リモートワークが増え、最近、通販サイトなどでも、シワになりにくいスーツや伸びるスーツを良く見かけるようになりました。
「伸びるスーツリンク」
ずっと同じ姿勢で作業をしていても、座りジワがつきにくく、
急な来客時も安心です。
また、速乾性に優れているので生地要尺の多いシーツでも、すぐに乾いて家事がはかどります。
デメリットを活かしちゃえ
とは言え、天然素材の風合い、肌触りの良さ。
いいですよね。
天然素材でもシワを気にせず使うには?
シワになりやすいと言うデメリットを活かせば良し。
シワをデザインにしたり、シワの目立たない織り方であればいいですよね。
例えば、ワッシャー加工やワッフル素材。
ワッシャー加工とは、自然なシワを出す加工。
これなら、シワにになっても目立たない。
ただ、シワになっているのとは印象が違います。