帆布は丈夫で耐久性があり、主に帆船の帆やテントなどに使われる素材です。
最近はその特性から日常のアイテムに取り入れられ、バックやエプロンなどに利用されています。
帆布は通気性がありながらも防水性も備えており、そのためアウトドアやキャンプ用品にも人気です。
織り方や密度によってもさまざまな種類があり、使い道も色々あるのが魅力の生地です。
目次
1.帆布とは?
帆布(キャンバス canvas)とは、綿や麻で織られた平織りの厚みのある生地の事です。
日本では昔、帆船の材料として使用されていたことから「帆布(はんぷ)」と呼ばれるようになりました。
体育館用のマットに使われる生地を想像していただくと思い出す方も多いのではないでしょうか。
canvas の語源は、『麻で作られたもの』という意味のギリシャ語から派生したと言われてます。
帆布というのは和名で、英語ではキャンバスといいます。
その歴史は古く、古代エジプトにおいて船の「帆」として使われるようになったのが始まりとされます。
耐久性に優れており、帆船の帆の材料、テントの材料、パラシュート材料、ハンモック、石炭運搬用袋などの強度を必要とする袋の素材として広く使われていました。
今でも役割が変化しながら強度が必要な靴やバッグの素材など、身近な所で使用され続けています。
2.帆布の厚みと用途
帆布の厚みの違いは、号数かオンスという単位で表します。
日本製(国産)のものは号数で表し、1インチ(inch)間にある糸の本数で決まります。
4号、5号、7号、8号、10号、12号・・・と号数があります。
よって、号数が小さいほど、経糸や緯糸(たていと・よこいと)の本数が増え、厚くて丈夫な生地になります。
帆布には、1997年に廃止(JIS L3102)されましたが、JIS規格(日本産業規格)で定められた基準がありました。
しかし、現在もその基準で生産している企業が数多くありますので、厚みの参考にしてみてください。
海外製のものはオンスで表し、世界市場では「oz(オンス)」が主流の単位ですので、商品によって表示の違いにご注意ください。
厚地の帆布を使用したほうが厚くてとても丈夫ですが、重さはその分、重くなってしまい何に使うのか用途に合わせて選ぶ必要があります。
今回はよく製品として使用される11号帆布、8号帆布を用途別に紹介いたします。
帆布は重い荷物にも耐えられるため、バッグやトートバッグの製作に最適。
丈夫でスタイリッシュなバッグを作ることができます。厚みによって、手縫い8号帆布、11号帆布ともにおすすめです。
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防水性や耐久性があるため、テント、タープ、キャンプ用品などのアウトドアアイテムに最適。
帆布は自然の要素にも強く、アウトドアでのイメージにぴったり。厚めの8号帆布がおすすめです。
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足首やつま先など、靴に要求される部分に耐久性が求められる場合、帆布が使用されます。
キャンバス素材は通気性もあるため、履き心地も良好。シューズには11号帆布がおすすめです。
▼キャンバスシューズにおすすめの生地はこちら▼
帆布はしばしば調理師や工場での作業服やエプロンにも使用されます。
お手入れ方法が楽で、中性洗剤で洗濯が可能で、しみ抜きや洗濯を頻繁にしても傷みません。経年劣化にも強く耐久性があり、エプロンには少し柔らかな11号帆布がおすすめです。
普段使いできる小物を手縫いで制作したり、手芸で楽しめるのも魅力ですね。
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帆布は家具の張り地としても活用されます。椅子やソファなどに使用することで、
長寿命で丈夫な家具を作ることができます。8号帆布、11号帆布ともにおすすめです。
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4号 → ●4550 富士金梅 綿帆布4号ツイル
6号 → ●8550 先染リネンキャンバス 6号帆布 リネン100%
9号 → ●9100 上級帆布 9号