【旬の素材】撥水加工の生地

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梅雨入りしましたね。
長梅雨になるんじゃんないか、なんて言われていますが、、、
ちょっと出かけるだけでビショビショになって、外出も面倒になってしまいます。
そんな時に、レインコートほど大げさでなくとも、
撥水のサラッと羽織れる洋服があると便利ですよね。

今回は、梅雨の時期に役立つ撥水加工について、
撥水と防水の違いやどんな製品・商品に使われているかなど解説しながら、
撥水加工の施された布地をご紹介したいと思います。

 

◇目次◇

  1. 1.撥水生地とは
    2.防水生地との違いは?
    3.撥水加工された衣類のお手入れ方法・ポイント!
    4.撥水度レベル
    5.素材いろいろ、撥水加工生地
    6.まとめ

 

1.撥水生地とは

 

まずは、「撥水」の特徴について見てみましょう。
撥水とは水を撥くこと。
撥水加工は、生地の表面にフッ素やシリコンなどでコーティングするもので、この加工が施されたものが撥水生地です。
ちなみに、シリコン系のものよりフッ素加工剤のほうが撥水性・耐久性が勝るみたいです。

 

<撥水生地の特徴>

 

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●水を撥く
撥水生地に水をかけると、水滴がコロコロと転がり落ちます。

●通気性が良い
生地表面はコーティングされますが、繊維と繊維の空間を塞ぐわけではないので、
通気性が良く蒸れにく素材です。

●軽量
コーティングしても重さを感じないので、帆布やデニムなどの少し重めの素材に加工しても
違和感なく着用できます。
もちろん、ポリエステル生地、ナイロン生地などの化学繊維や薄手のコットン素材など様々な種類の生地の加工が可能です。

 

<撥水生地の使い道・利用方法>

 

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特徴を見て頂くと分かるように撥水生地は、一般的な生地とほとんど変わらない形で使用することがでるので
特別なミシンも必要なく一般的なミシンで縫えるので(生地の厚さによって異なりますが)ハンドメイドとしても気軽に使用することができます。
もちろん撥水加工が施されているので、水を使用するシーンで活躍します。
レインコートなどの雨具はもちろん、エプロン、買い物用のエコバッグなどのに使用されています。
加工前の生地(素材)本来の通気性は、失われない為、マスクとして使用されることもあるようです。

 

2.防水生地との違いは?

 

防水加工は、水を防ぐ加工。
撥くよりも強力な機能です。
撥水加工と違い、生地表面に加工されたものもありますが、
使用する素材自体が、合成ゴムや塩化ビニルで出来ているものもあります。
防水生地は、生地の隙間を作らないようコーティングされるため、生地の裏側にも水を通しません。
隙間がないので空気も通さないため、蒸れやすいという欠点があります。
また、防水加工を施した生地は、生地も厚く、重くなります。
特に合成ゴムを使用したものは、針も指しづらく、家庭用ミシンでは縫いづらいと言う点もあります。

 

<ラミネート生地>

 

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GL3000 高耐久ウレタン防水ラミネートT/Cポプリン

 

ラミネート生地も防水の一種です。
生地表面に接着剤によりフィルムを貼り付けたものです。
水滴だけでなくソースやケチャップなどの汚れもサッと拭き取ることが出来るので
テーブルクロスや、子ども用のスタイで使用されていることが多いですね。
綿や麻素材にポリ塩化ビニルを貼り付けたラミネート生地は、手芸店などでも販売されており、
家庭用ミシンでも縫うことが可能です。

ラミネート生地を見る

 

3.撥水加工された衣類のお手入れ方法・ポイント!

 

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汚れがひどい部分は手洗いすることをおすすめしますが、洗濯機での洗濯が可能です。
が、洗濯を繰り返したり、摩擦により生地表面の撥水加工が落ちてきてしまいます。
撥水加工は永久的なものではないので注意してください。
使用する洗剤は、普段使用する中性洗剤で問題ありませんが、
柔軟剤の使用や漂白剤、蛍光増白剤、柔軟成分などが含まれたものは、撥水効果を低下させる原因にもなるので注意が必要です。
また、アイロンの使用も問題ありません。
撥水加工は熱により撥水効果が復活することもあるそうなのでアイロンの使用だけでなく乾燥機の使用も効果的かも知れません。
また、生地表面に残った洗剤により撥水効果が上手く発揮できなくなる可能性も。
すすぎは十分に行うようにしてください。
(※使用されている素材により条件が異なりますので参考までに。必ず、洗濯表示をご確認ください。)

 

4.撥水度レベル

 

接触冷感やUV機能と同じ様に撥水加工にもランクがあります。
撥水度は、試験する素材に250mlの水を30秒程、散布し、水滴を軽く落とた後、
素材がどのくらい湿潤しているかで判定します。
ランクは1級~5級まであります。

  1. 1級は、生地表面が全体的に湿潤している状態。
    2級は、生地表面の半分程が湿潤している状態。
    3級は、生地表面に小さな水滴上の湿潤がある状態。
    4級は、生地表面は湿潤していないが、小さな水滴がある状態。
    5級は、生地表面の湿潤も、水滴もない

級数が大きい程、撥水性に優れています。

 

5.素材いろいろ、撥水加工生地

 

お気に入りの撥水生地を使用したアイテムがあれば、嫌~な梅雨も楽しく過ごせます。
素材別に撥水加工生地をご紹介致します。

 

<綿を使用した撥水生地>


SI77007 Cotton×Silk 先染 Gabardine  撥水加工
綿83%/シルク17%

 


KGM1320 N/C MINI RIPSTOP TAFFETA
交織ミニリップストップタフタ
綿 68%/ナイロン 32%

 


BD4756 コンパクトオーガニックコットン/SOLOTEX(ソロテックス)
ウェザーストレッチ バイオエアフロー
綿 66%/ポリエステル 34%

 


8000 8号帆布弱撥水加工(富士金梅)
綿100%

 

<ポリエステル100%の撥水生地>


SM-314 ロイヤルストライプ(軽撥水加工)
ポリエステル 100%

 


C-CHECK カントリーチェック(先染めチェック 軽撥水加工)
ポリエステル100%

 


BIK-160 ポリエステル ピーチスキン ハイマルチ 微起毛
ポリエステル100%

 


CB-1212 シャンブレーボーダー
ポリエステル100%

 

<ナイロン素材の撥水生地>

 


TXAB-H058 NYツイルシレー撥水加工
ナイロン 100%

 


OSK-700-2 エコバッグタフタ
ナイロン 100%

 


FR-30 フェザー・リップストップ
ナイロン 100%

 


N-093 プレミアムナイロンオックス撥水(BEFOND(R)Ⅰ)
ナイロン 100%

 

6.まとめ

 

撥水加工生地は防止加工に比べ、湿潤率は劣りますがお手入れしやすく、使いやすい素材です。
また、防水生地よりも比較的安く、購入できるのも魅力です。
撥水性が低下してもお手入れで復活させることも出来ますし、市販の撥水スプレーを使用することで
長くきれいにご使用頂くができます。
ちなみに撥水スプレーは100均でも売られているようです。
撥水生地で楽しく梅雨をお過ごしください。

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