撥水加工に続き、今回は、防水の布、加工について投稿します。
防水の布って以外に生活のあらゆる場所で使用されているんです。
ちょっと視点を変えて、新しい使用方法を考えてみるのも面白いですよ。
◇目次◇
- 1.防水布の特徴
2.防水機能を利用した便利アイテム
3.まとめ
1.防水布の特徴
前回の『撥水加工の生地』でも書かせて頂いたように 防水加工は撥水加工には違いがあります。
撥水加工は生地表面に付いた水をはじくことは出来ますが、完全に水を通さない、防ぐものではありません。
防水加工は、生地表面だけでなく生地の隙間さえも埋める加工。
だから、水に強く、生地の裏側に水分が浸透してくることもほとんどないため雨の日や水仕事のシーンで大変役立ちます。
が、通気性が悪く、着ていると湿気がたまって蒸れてしまうのが難点です。
<防水布の作り方は?>
生地に防水加工を施す方法は2種類あります。
ラミネート加工とコーティング加工です。
ラミネート加工のラミネートは英語で「laminate」と書きます。
laminate=薄板をかぶせる、物を積み重ねて2層状にすること。
土台となる生地に接着性のあるフィルムを貼り合わせることで防水効果を出すものです。
ラミネートフィルムは、生地以外にも紙なども使用されています。
飲食店で使用されているメニューや、名札など。
ラミネートフィルムに挟んで熱を加えると言う方法で圧着させます。
最近では、100均でもラミネートフィルムが販売されています。
熱を加えず接着するだけの簡易的なものも、生地用のラミネートフィルムも販売されているので気軽にハンドメイドを楽しめます。
手触りがマットなもの、ツルッと光沢のあるタイプがあります。
コーティング加工は、生地の裏面に樹脂を塗る、「coating」することで防水効果を作っています。
木にニスを塗るのもコーティングの一つです。
素材をそのままの状態で使用するよりもコーティングすることで水や湿気、汚れなどから守る事が出来ます。
フィルムと違い樹脂を塗っているのでフィルムが剥がれてくるようなこともなく丈夫です。
良く見かけるコーティングされた製品は屋外で使用される横断幕じゃないでしょうか。
2.防水機能を利用した便利アイテム
防水加工が施された生地は、濡れたり汚れたりしてもサッと拭き取る事がでるので様々な場所で活躍しています。
どんなアイテムがあるかシーン毎に見てみましょう。
<アウトドア>
突然の雨にも防水ジャケットやリュックであれば安心です。
最近ではビジネスでも使用しやすい商品が多く見られるようになりました。
<介護用品・ベビー用品>
おねしょや失禁の際に便利なのが防水シート、防水マット。
防水シートを引くことでベッドが汚れるのを防いでくれます。
ニトリでも防水敷きパッドが販売されています。
食事用のスタイも防水なら安心です。
防水加工されているものなら、スタイの下に滲み出ることもないので洋服を汚さずに済みます。
<ペット>
防水マットは、ペットのご飯の際やトイレまわりに使用します。
ご飯の食べこぼしや、粗相をしてしまった際に敷いておいて良かったって思えるマット。
特に、フローリングではなく絨毯やカーペットは中々、洗うことができないので敷いて置くと便利です。
<サニタリー・布おむつ>
布ナプキンや布おむつには透湿防水のポリウレタンフィルムを使用した素材がおすすめです。
透湿防水素材は、湿気を通して水分を通しません。
湿気を逃がすのでムレやかぶれがおきにくくなります。
また、薄手なので、使用していてゴワゴワすることもありません。
<防水生地の取り扱い>
とても便利な防水機能グッズですが、取り扱いには注意が必要です。
基本的には、アイロンが出来ないものがほとんどです。
また、洗濯機の使用が出来ないものもありますので、各商品に記載の取り扱い説明書を必ずチェックしてください。
3.まとめ
汚れても、濡れても簡単に拭き取る事ができる防水生地。
カラーだけでなく人気の北欧調やストライプ、チェックなどかわいい柄も豊富に揃っているので、機能面以外でも楽しめます。
お気に入りの柄が見つからなければ、ラミネートを貼って防水加工ができるので、手作りのレパートリーが増えますね。
また、布製品に防水効果を持たせることで、長く使用することができるのも◎。
体操服のゼッケンや名前シールに使用するのも良いかも知れません。
百均でも販売されている防水スプレーを使用する他、蝋引きと言って、ろうそくを塗るのも効果的のようです。