天日干しが注目されるのには、理由があります。
それは、見た目や風合いの良さだけではなく、その製法にも理由があります。
第3段でも書いたように、天日干し生地は自然の力を利用しています。
そのため、環境負荷を減らすことができるのです。
つまり、サステナブルな製品と言うわけです。
1.持続可能な開発目標SDGsとは?
「Sustainable(持続可能な) Development(開発) Goals(目標)」の英語の頭文字をとってSDGsと言います。
2015年の国連サミットで採択されました。
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すという国際目標で現在、日本でもさまざまな取り組みがされています。
『SDGs』のテーマと言えば、『地球上の誰一人取り残さない』。
発展途上国だけでなく、先進国自信が取り組むユニバーサルなもの、つまり、『全ての人のためのもの』であり『全てに共通したみんなにやさしいもの』。
それが、SDGsなのです。
|SDGs 17のゴール|
SDGsは17の国際目標で構成されています。
1)貧困をなくそう
2)飢餓をゼロに
3)すべての人に健康と福祉を
4)質の高い教育をみんなに
5)ジェンダー平等を実現しよう
6)安全な水とトイレを世界中に
7)エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8)働きがいも経済成長も
9)産業と技術革新の基盤を作ろう
10)人や国の不平等をなくそう
11)住み続けられるまちづくりを
12)つくる責任 つかう責任
13)気候変動に具体的な対策を
14)海の豊かさを守ろう
15)陸の豊かさも守ろう
16)平和と公正をすべての人に
17)パートナーシップで目標を達成しよう
地球環境や人権、社会などなど、さまざま課題がありますが、どのように取り組めば良いのでしょうか。
・これらの課題をクリアするためにどんなことができる?
・対策、解決策は?
・実際にどんな課題、原因があるの?
日本ユニセフのサイトがとても参考になるので、是非見てみてください。
URL:https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/
|繊維業界の取り組み|
では、私たちにできることは何でしょう。
繊維業界は世界2位の汚染産業と指摘されています。
1年間に約50万トンものマイクロファイバーを海に投棄し、推計930億㎥の水を使用していると言われています。
さらに、低価格で最新ファッションを容易に取り入れることができる大量生産されるファストファッションは
水質汚染や健康被害、過剰生産による大量廃棄、それから労働者の劣悪な労働環境など様々な問題点と被害が報告されています。
繊維業界が環境や人体に与える影響はとても大きいのです。
(ちなみに第1位は石油です。)
必要なものを必要な分だけ。
消費者がずっと使いたいと思えるモノづくりが重要です。
2.天日干しが環境に優しいワケ
そのワケは?
一般的な生地と天日干し生地の加工工程や加工方法が違うからです。
一般的な加工と違い、天日干しは処理工程を必要最小限まで減らしています。
加工が減ることで使用する水、加工中に出る排水量、電気・蒸気・ガスなどの使用料が減るためエネルギーの削減ができまた、CO2排出量の削減につながっています。
極上天日干し SUN AIRY®は 通常の染色方法に比べて、
約25%~50%の節水が可能で、サスティナブルな染色加工です。
『つくる責任 つかう責任』
持続可能な製品に使用する素材を選ぶことも『全てに共通したみんなにやさしいもの』づくりの第一歩になるのではないでしょうか。