グログラン
と、聞いてどんな生地か分かりますか?
なかなか聞き慣れない言葉ですよね。
このグログラン、実は意外と身近な所で使われている生地なんです。
グログラン(Grosgrain)
グログランが最も使われているものは手芸用に使われる“リボン”
サイズ・カラー・柄も様々で種類が豊富!!
(下記のボタンで試してみてください^_^)
グログラン生地一覧>
また素材の混率もコットンやレーヨン、強度が強いポリエステル等があります。
生地巾も6mm~36mmまであり、作る商品によって好きな長さにカットできるので便利ですよね。
生地としては程よい厚みがあり、しわになりにくいです。
洋服のほか、帽子やバッグなどにもおすすめです。
グログランは縞模様が特徴的なんですが、中には”モアレ”という干渉縞の模様の生地もあります。
干渉縞とは簡単に言うとシャボン玉の表面に見られるようなウネウネとした模様のことです。
↓シャボン玉の干渉縞
あと秋冬のダウンの表地に使用されているのも良く見かけますね。
「グログラン ダウン」と検索してみるとグログラン生地のダウンを扱う通販も沢山ありました。
ポリエステルやナイロン等に撥水加工をした強度の強い生地が多く見られますが、グログランも負けていないですね。
ダウンを着る季節は少し過ぎましたが、ご自宅のダウンを見てみて下さい!
もしかしたら緯畝があるグログランが使用されてるかも!!?
グログラン = 粗大な木目?!
名前の由来はフランス語の”Gros”(粗大な) + “Grain”(木目)からきてるんやって。
粗大 = 粗っぽくて大まかなこと
+
木目 = 木の板の表面に表れる、年輪が作り出す模様
⇓
粗大な木目 = グログラン(Grosgrain)
言葉の意味で、なんとなく生地のイメージができますね。
生地の特徴は、太番手の糸で密度を多めに打ち込み、経糸と緯糸の番手を変えることで、
緯方向に”うねり”(木目調のような畝(うね))を作り出した平織りの織物。
畝の巾は1mm程度と言われてます。
元々は経緯共に絹糸“シルク”を使用した織物から始まったと言われており、光沢があり高級ドレスなどに使われてたとか・・
緯糸が細いコードに似ていることから”コード生地“とも言われているみたいです。
緯畝の巾によって呼び方が異なるみたいですね。
呼び方と生地の特徴を簡単に御紹介します。
ファイユ“Faille”
UN_KKF3168
KKF3168 ピーチファイユ
緯畝のピッチ(間隔)目安は0.5mm以下。
経糸に無撚糸または甘撚糸、緯糸に経糸より太い強撚糸を使用した生地です。
しなやかでコシがありますが、デシンやジョーゼットに比べて緯糸太番手かつ強撚糸を使用しているため、ドレープ性は弱いです
用途は婦人ワンピース・スカート・コート、フラメンコ等のダンス衣装・帽子用途に多く使用されてます。
オットマン“Ottoman”
緯畝のピッチ(間隔)目安は2mm以上。
経糸に細番手を高密度に、緯糸に太番手を2本引き揃えに打った生地。
通常はドビーでないと織れません。
畝がある織物の中でもっとも畝が大きい生地と言われてます。
言葉の由来は中世にヨーロッパで発展したオスマン帝国の英語名で、オットマンはその仮名読みです。
オスマン帝国とはトルコ族の一首長であるオスマン1世により、1299年に建国され約600年も続いた他民族のイスラム国家。
ヨーロッパを震動させた・・とも言われています。
(詳細を語ると長くなってしまいますね)
ヨーロッパを震動させた帝国のカナ読みが由来と言われると、かなり厚く硬く強そうな生地ですよね。
名前の通り使用用途は、ソファーや椅子の側地、インテリアによく使用されてますね。
畝のある生地はグログランだけでなく、畝の巾によってその前後にファイユ、オットマンと種類があるわけですね。
テキスタイルネットでは、グログランのリボンや反物でお求めいただける生地など多数揃えております。
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