皆さんは、スーツと言いますか?それとも、ジャケットと言いますか?はたまた、背広?
今回は、スーツとジャケットの違いについて調べてみます。
<1.スーツとは?>
スーツは、同一の生地・素材を使用した上下揃いの洋服のことを指します。
一揃いの洋服、つまり、セットアップ(上下セット)です。
最近では、上下の生地やデザインが揃っていないスタイルや、上下を別売りしていることも多くなり購入方法も様々です。
そのため、店頭では「セットアップスーツ」などと言った販売の仕方も見かけるようになりました。
<2.ジャケットとは?>
もう、お分かりですよね。
スーツの上衣がジャケットです。
【Jacket】を翻訳すると上衣とか上着と出てきます。
日本語で言う、背広ですね。
背広と言う語源は、文字通り「上着の背幅が広い」ことから来ていると言う説も。
背幅はこの部分です↓
背広よりも前に着られていたモーニングコートやフロックコートは、
ウェスト部分が絞られたような身体のラインの沿ったスリムなもので、パネルを4枚使用した4面構成のものや、パネルが3枚の3面構成のものが主流でした。
パネル枚数が増える程、切り替え部分が増えラインがくびれ、身体にフィットした細見のラインを作ることができます。
一方で背広と呼ばれるタイプのジャケットは、2面構成のジャケットで切り替え部分が1カ所。
身体から離れた、ゆとりのあるジャケットになります。
<3.ジャケットのデティールと仕様>
◇ボタンの数◇
一般的なジャケットのボタン数は2つまたは、3つです。
3つボタンに比べ、2つボタンはジャケットのVラインが深くなります。
ボタンの数が多いほど、Vラインが浅くなりクラシックな印象になります。
また、制服でよく見かける、金属ボタンや胸元のポケットにエンブレムが付いたブレザー。
形状によってリーファージャケットと呼ばれる、アイビールックでは欠かせないアイテムです。
前の合わせ部分がダブルになっていて、ボタンが縦に2列並んでいるので、ボタンの数は更に多くなります。
◇ポケット◇
ジャケットに用いられるポケットには、
玉縁ポケット(上蓋(フラップ)のついたものもあります。)
片玉縁ポケット
箱ポケット
アウトポケット
などがあります。
アウトポケットはカジュアルなイメージが強くなります。
箱ポケットは、胸ポケットに使用されることが多いです。
玉縁ポケットは、シックなイメージが強く、フォーマルなジャケットに使用さるイメージです。
特に、玉縁布にサテン生地を使用したようなものは、上品な雰囲気になります。
◇襟とラペル◇
ラペルとは、ジャケットの下襟を指します。
(↑の白い線で印た部分です。)
ラペル幅が細いものや広いもの、長いもの短いものなど形はさまざまです。
ラペル先が上に尖ったピークドラペルは、タキシードなどに多く使用される、パーティ用などのフォーマルウェアでよく見かけるラペルです。
また、襟とラペル生地を変えたものや、最近では、ラペルも襟もないジャケットも流行っています。
◇着丈◇
ジャケットの丈の長さや形状によっても印象が違います。
燕尾服のような後ろの裾が長くなったものや、ウェストラインより短めのボレロのような丈のもの。
<4.大人の男性・女性なら知っておくべきTPOに合った素材>
最近では、「ジャケット」と呼ばれるアイテムはデザインも種類も豊富に揃っています。
昔と違いテーラードやハイブランドの高級なものだけでなく安価なものも多く、
私服やカジュアルなファッションアイテムとしても取り入れやすくなりました。
肩パットがしっかり入ったものや、スリムシルエットのものなど、時代によってタイプも様々です。
「明日はジャケットを着てきてください。」
と言われたら、どんなジャケットを着ますか?
シーン別に異なると思いますが、思い浮かべたデザインは場面に合っているでしょうか?
TPOに合わせたセレクトはマナーとも言えます。
また、デザインと同時に大切なのが使用素材です。
例えば、冠婚葬祭のシーンを思い浮かべてください。
皆さん、お葬式には無地の黒いスーツを着ますよね。
でも、パーティーに着るような華やかな光沢感のある素材のスーツでは失礼になります。
逆にビジネスシーンでブラックスーツを着ていたらどうでしょう?
違和感がありますね。
素材の違いや着用シーンによって与える印象やイメージが全く異なるので注意が必要です。
ドレスコードとまでは言いませんが、場面に相応しいか、とても大切なポイントになります。
事前に確認をしておくといいですね。
ジャケットのスタイル別素材の選び方とおすすめ素材をご紹介します。
<5.テーラードジャケットに向いている素材>
テーラードジャケットのテーラードとは、「仕立てた」と意味です。
ビジネススーツと何が違うかと言えば、素材や肩パットの有無でしょうか。
基本的には、テーラードジャケットにはウールや綿、リネンなどの天然素材、
ポリエステルやナイロンなどの化学繊維でもツヤの少ないものが使用されています。
ビジネススーツと違いプライベート・普段着でも楽しむことができるテーラードジャケット。
ベージュのチノパンやジーンズなど様々なボトムスと組み合わせ、カジュアルジャケットして着用するなどセットアップではなくジャケット単体で使用することも。
きれいめスタイルでも、カジュアルスーツとしても、着こなし方によって雰囲気を楽しめる魅力的なアイテムです。
◇テーラードジャケットにおすすめの素材◇
◇素材:綿28%・ウール30%・ナイロン5%・ポリエステル15%・アクリル22%
◇サイズ:144㎝幅×50m乱
◇特徴:コットン/アクリル1/8のジャズネップ糸と、紡毛1/10の中肉厚交織ツイード。ネップ糸の表情が特長の秋冬ベーシック素材。
◇素材:綿28%・ウール39%・麻33%
◇サイズ:130㎝幅×60m乱
◇特徴:タテ糸に綿麻の混紡糸、横糸にウール糸を使用したチェック柄生地になります。
◇テーラードジャケットおすすめコーデ素材◇
◇素材:ポリエステル96%・ポリウレタン4%
◇サイズ:115/118㎝幅×46m乱
◇特徴:ポンチならではのなめらかな風合いと適度なハリ感が特長のニット素材です。
オケージョン向けのワンピースやボトム向けなどにオススメです。
しっかりと編まれたポンチ素材は、肌触りの良いお表面感でごわつきがなく、インナーに最適です。
春夏にぴったりなUVカット機能と接触冷感機能、ストレッチ性をもつ素材ですが、シャツと重ね着をすれば、秋冬にも大活躍のアイテムに。
1年通して快適に使用できます。
◇素材:レーヨン8%・ポリエステル88%・ポリウレタン4%
◇サイズ:145㎝幅×48m乱
◇特徴:TR30Sの混紡糸で編みたて、メランジュ調にしています。
表起毛を施し、温かみのある素材で秋冬の装いにぴったりな素材です。
合わせて使いたいニットテープはこちらから
<6.ビジネススーツに向いている素材>
名前の通り、ビジネスシーンで使用されるビジネススーツはテーラードジャケットと違い、肩パットが入っており硬い印象があります。
パンツやスラックス、レディスではスカートとセットアップで着ます。
主にウールが使用されており、品のある光沢感はビジネススーツの特徴とも言えます。
とは言え、最近では着心地の良いスーツとして、伸縮性(ストレッチ性)のある素材が使用されていたり、
家庭洗濯が可能な素材やシワになりにくい素材など機能的な素材を使用することも多くなりました。
ビジネスシーンではスーツにYシャツ、ネクタイが定番でしたが、
夏のクールビズも定着してきてネクタイを外したり、ポロシャツを合わせたスタイルなども増えています。
さらに、クールビズから始まり、コロナ禍でのリモートワークでビジネスカジュアルと言ったスタイルも。
ただし、カジュアル過ぎてだらしない雰囲気になってしまうのはNGです。
今回は、今、注目のメリットたっぷり、機能性スーツにピッタリの素材をご紹介します。
◇ビジネススーツにおすすめの素材◇
◇素材:ポリエステル100%
◇サイズ:148/150㎝幅×50m乱
◇特徴:1960年代アメリカのティーンエイジャーの必須アイテムとして定着していたボトム素材をリプロダクトしたポリエステルストレッチ素材です。
シワになりにくく使用感がでにくいイージーケア性のあるところが特長で今、人気のスタプレ素材はノーアイロンで着用できる便利な素材。
ビジネスシーンだけでなく、カジュアルにもきれいめにも活躍します。
◇素材:ポリエステル100%
◇サイズ:138/140㎝幅×50m乱
◇特徴:中空糸を使用することで軽さを持った素材に仕上げました。
ナチュラルな素材感を持ちながらも適度な肉感と反発感で綺麗めなシルエットを演出します。
ストレッチがきいているので動きやすく快適な着心地を提供します。
ウォッシャブル、UVカット、ストレッチ、吸水/速乾、透け防止機能があり、毎日、着るビジネススーツとして重宝します。
◇素材:綿100%
◇サイズ:146/148㎝幅×50m乱
◇特徴:イギリス軍パイロットの軍服として開発された生地です。超長綿の双糸を超高密度に織り上げ、撥水加工を施しました。
生地に水分が浸透せず、しずくの状態でさっと払えるので雨の日の外まわりや出張に最適です。
さらに耐水性、防風性、浸湿性そして耐久性を同時に確保しているのがベンタイルの最大限の魅力です。
◇素材:ポリエステル100%
◇サイズ:134㎝幅×50m乱
◇特徴:しっかりとした肉感のツイルです。
経糸にソフトでコンパクトなタスラン糸、緯糸にソロテックスを使用しているのでキレイ目で柔らかく、計上回復性の高いストレッチ素材。
スマートな着こなしが期待できます。
天然素材の風合いかつイージーケアが特徴で、アウターやボトムにおすすめの素材です。
ソロテックス®は、あらゆるものの着心地や使い心地を快適にする、無限の可能性を秘めた繊維です。
●きわだつソフト感●優れた形態回復性●軽快なストレッチ性●高い調和性●優れた発色性
※ソロテックス®を構成する成分の一部はバイオ由来です。
※ソロテックス®はポリトリメチレンテレフタレート(PTT)を使用した繊維です。
合わせてチェックしたい裏地素材>
◇ビジネススーツおすすめコーデ素材◇
◇素材:綿100%
◇サイズ:118㎝幅×60m乱
◇特徴:オーガニックコットン100%(GOTS認証)使用し旧式織機にてゆっくりと丁寧に織上げた逸品になります。
加工も生地本来のもつそのままの風合いになるようレギュラー加工を施しておりますのでお客様自身で洗っていかれ変化をお楽しみ頂ける生地となっております。
◇素材:ポリエステル100%
◇サイズ:148㎝幅×50m乱
◇特徴:「ECO BLUE®」という廃ペットボトルを再び繊維に再生する、
マテリアルリサイクル手法による再生ポリエステルを100%使用したサスティナブル素材です。
Newヴィーナスの糸を使用することで柔らかくナチュラルな風合いのデシンになっています。