
日常生活やスポーツシーンで欠かせない「伸びる生地」。
その快適さや機能性から、衣類やインテリア、さらにはアウトドア用品まで幅広く活用されています。
今回の特集では、“伸びる生地”の特徴や種類、アイテム別に機能性素材などをまとめてご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、あなたにぴったりの素材を見つけてください!
目次
1.“伸びる生地”とは?

伸びる生地とは一般的にストレッチ素材(生地)という名前の布生地で様々なところで使われています。
ストレッチ素材とは伸びる繊維(原料)が使われているものや、伸びる織り方の生地などの総称です。
具体的には
伸びる繊維・・・ポリウレタン
伸びる生地・・・ニット
これらが使われている布はストレッチ素材と言われます。
■-伸びる繊維の種類
伸びる繊維(素材)では合成繊維のポリウレタンが有名です。
繊維の中で唯一ゴムのような伸縮性がある素材です。
伸縮性のない綿やポリエステルの生地にほんの数%混ぜるだけでストレッチ性を持たせることができます。
伸縮性のほかにも、軽量、シワになりにくいなどの特徴があります。
繊維だけでなくコーティングにも使われる素材です。
天然繊維ではウールなどの毛素材に伸縮性があります。
繊維が縮れているため、ポリウレタンほどではないですが伸びる素材です。
■伸びる生地の種類
伸びる生地には、「ハイテンション生地」や「ストレッチ生地」と呼ばれるものがあります。
ハイテンション生地・・・伸縮性のある編物
ストレッチ生地・・・伸縮性のある織物
ハイテンション生地とはいわゆるニット生地のこと。
天竺やフライスはTシャツなどの服地にもよく使用されています。
コットンやポリエステル100%使いでもニット生地なら伸縮性を持たせることができます。
ストレッチ生地は織物のことですが、ポリウレタンを使用している織物生地のことを指すことが多いです。
織り方では綾織に伸縮性があるとされていますが、すごく伸びるというわけではありません。
(普通の平織りの生地に比べて若干柔らかいかな?という感じではないでしょうか…)
編物か織物かで分けてはいますが、“伸びる生地”として同じ意味で使われることもあります。
★オールシーズン活躍!超ロングセラー商品★
松原の人気定番素材。オールシーズン活躍する、きれいめもカジュアルにも幅広い販売実績があります。
ポリウレタンが7%混紡されていることで、適度なフィット感とストレッチで快適な着心地を実現しています。
メンズ、レディース問わず、幅広い年齢層に人気です。
■○wayとは?

ストレッチ生地には1WAYとか2WAYとか4WAYと書いてあります。
読み方はそのまま「○ウェイ」です。
それぞれの違いは
1WAY・・・タテ or ヨコのどちらかに伸びる
2WAY・・・タテヨコの両方に伸びる
4WAYは上下左右の4方向に伸びるという意味がありますが、これは2WAYと同じです。
アパレルメーカーの4WAYはシーンごとに使い分けができるという意味で使われることが多いです。
リボンなどの装飾が取り外しできたり、ボタンのかけ方で形が変わるシャツなどがありますね。
★定番の4WAY、ロングセラー商品★
今季一番引き合いの多い、ロングセラー商品です。
デニム調のジャージー素材で、強度が高く、摩耗にも耐える。
2WAYストレッチ(4WAYと表記あります)で、速乾、接触冷感、UVカット、透け防止、と機能性バツグンです。
2.2wayストレッチの特徴

タテヨコに伸びる2wayストレッチにはメリットがたくさんあります。
どんな動きにもフィットする
どの方向にも伸びるので、体の形にフィットした洋服を作ることができます。
動きに合わせて変形するので、新体操のレオタードやダンス、舞台衣装にもよく用いられます。
キックバック性(反発性)
キックバック性とは生地を伸ばした後に元に戻る力のことです。
反発性が高ければ、伸びたり縮んだりを繰り返せるのでヨレにくい生地になります。
耐久性がある
ストレッチ性があると生地が受けるダメージや負荷を受け流すことができます。
引っ張ったり、擦れたりするダメージが軽減されます。
また、ポリウレタンは他の素材と合わせて使うことができます。
コットンやポリエステルの吸水速乾性や肌触りの良さを活かしてストレッチ性を持たせることで着心地の良い洋服が作れます。
3.ストレッチ生地のアイテム

ストレッチ生地は様々な洋服で使われています。
●Tシャツ・カットソー
●シャツ・ブラウス
●スカート・パンツ
●ワンピース・ドレス
●スーツ・ジャケット
●仮装、コスプレ用のコスチューム
●インナー
●作業着(ボトムスが多い)
●スポーツウェア
他にも
●バッグ
●ソファーなどのカバー
●ヘアバンド・ヘアアクセサリー
●マスク
●ぬいぐるみ
など小物にも使われています。
・カジュアル+スポーツ
カジュアルスタイルにおすすめの生地を紹介します。
こちらの<WT50015>は、メンズアイテムで人気のある2way素材です。
撚糸から整理まで、尾州産地の熟練された技術によって丁寧に作られています。
無地に合わせやすいピンヘッド組織なので、セットアップやボトム単品を中心に、季節問わず長くご愛用いただけるのが魅力です。
ストレッチのアイテムといえば、スポーツやアウトドアシーンで活躍します。
<KS27404>Magic Stretchは、色数が豊富でスポーツアイテムとしても人気がありますが、レディスカジュアルで特に人気のある商品です。
サラサラとしたドライな肌触りで、UVカット機能もあるため、近年の長めの夏にも活躍するアイテムが作れるのではないでしょうか。

販売価格:¥1,930/m(税込)~
ポリエステル 100%
TEIJIN社「TRIXION®」糸を使用し、SY加工によるナチュラル感を演出した二重織素材。清涼感あるサラサラとしたドライタッチと、タテヨコマルチハイストレッチが魅力。年間を通じてワードローブの中心として活躍する、注目の素材です。

販売価格:¥1,730/m(税込)~
ポリエステル 100%
まずはカウンターを触ってみてください。綿の二重織のような独特のタッチと十分なストレッチ性が特徴の実はポリエステル100%の合繊素材なんです!Carefreeという特殊な糸を使用しており、この風合いとストレッチ性、ケアフリーを実現させました。形になることが楽しみに思える、自信作です!

販売価格:¥1,400/m(税込)~
ポリエステル 100%
凹凸層構造の密度差と凸部分の毛細管現象により、生地表面の水分を内部に瞬間拡散し、高い吸水性と拡散性を可能としております。洗って干して、またすぐ着れる。普段使いのお気に入りの一着に。
・冬に活躍!保温素材
保温素材、「HEAT EFFECT(TM)」マルチストレッチ快適保温素材を採用した生地を紹介します。
寒い時期にうれしい裏起毛の、ストレッチ素材です!

販売価格:¥1,250/m (税込)~
ポリエステル 89%/ポリウレタン 11%
しっかりとした肉感と、寒い時期にうれしい裏起毛仕上げのハイテンション素材です。優れた伸縮性と、ハリ感があるので着用時の美シルエットを可能とします。ベーシックカラーに加えて、ロールアップでの使用をイメージしたダブルフェイスカラーも展開しています。

販売価格:¥1,050/m(税込)~
ポリエステル 89%/ポリウレタン 11%
「気分から秋に入り、春の入り口まで気づけば着てた」をテーマに生まれました。見た目はスマートに、でも裏起毛しているから季節感を出さず、春まで着れる使い勝手の良さが魅力的。

販売価格:¥1,740/m(税込)~
ポリエステル 52%/ナイロン 40%/ポリウレタン 8%
長年リクエストの多かった先染めデニム見えの裏起毛ハイテンション素材です。ハリコシのあるナイロンとポリエステル糸を使用し冬に嬉しいしっかりとしたボリューム感に。そして、とにかく伸びて、何もなかったかのようにきちんと戻る抜群の伸縮性。冬の注目素材です。
5.ストレッチ素材でハンドメイド

好きな柄やカラーのニット素材でオリジナルTシャツが作れたらいいな~なんて思いましたが、
伸縮性がある素材は手芸上級者向けでソーイング初心者にはなかなかハードル高めです。
難しいと感じた点・注意点
▼ニット生地は裁断すると端から丸まってしまう
▼端をきれいに縫うにはロックミシンが必要な場合もある
▼家庭用ミシンでも縫い方にコツがいる
▼縫うために必要な道具がたくさんある
Tシャツは諦めて簡単に作れそうな物を検索してみると、真ん中を縫うだけの立体マスクの作り方を見つけました。
ミシンを持っていなくても手縫いで作ることができるレシピもあります。
通販サイトでも色々な型紙が販売されているのでぴったりのサイズも探しやすいですね。(無料型紙も沢山ありました)
これなら普段ボタン付けくらいしかしない私でも手作りできそうです。
ニット素材も生地やミシンの扱い方に慣れてしまえば複雑なものも作れるようになれるんじゃないかと思います。
最初はマスクのような小さいアイテムからチャレンジするのもいいかもしれませんね。
6.まとめ

伸縮性のある生地は、私たちの生活をより快適にしてくれる優れた素材です。
特に2wayストレッチは、動きやすさ、キックバック性、耐久性のバランスが取れており、さまざまなシーンで活躍します。
スポーツウェアから日常のカジュアルウェアまで、用途に応じて最適なストレッチ素材を選んでみてください。
あなたのライフスタイルにぴったりの「伸びる生地」を見つけて、快適な毎日を楽しみましょう!