サテンはパーティー用のドレスや発表会・コスプレで使う衣装、装飾などに使われるツヤツヤとした金属のような光沢が特徴的な生地です。
この光沢は朱子織り(しゅすおり)と呼ばれる織り方によって出されるもので、綿やシルク、合成繊維など様々な素材で作ることができます。
・サテンってどんな生地?シルクのこと?
・イマイチどんな用途で使うのか分からない
というお悩みにもお答えすべく、サテンの魅力をご紹介致します。
1.サテン生地とは
どんな生地?
サテン(satin)とは光沢のある生地の総称のこと。
サテン生地は「朱子・繻子(しゅす)」と呼ばれる織り方で作った織り物のことを言います。
平織り、綾織と並んで三原組織と呼ばれ、織物の中でも最も基本的な織り方の一つでもあります。
この朱子織りはタテ糸またはヨコ糸を長く浮かせる織り方です。
タテ糸またはヨコ糸が4本飛んで交差する「4本上/1本下」を「5枚朱子」と呼びます。
サテン生地は中国発祥の絹織物で、日本には1500年代後半にオランダ・中国から伝わりました。
サテンという名前の意味は、中国の街の名が由来するとされます。
<サテンの種類>
サテンは使用される糸の組み合わせなどによって名前が変わります。
アンティーク
不均一なスラブ糸で織られ、重厚感と鈍い光沢感がある。
カーテンなどの室内装飾に用いられる。
バロネット
タテ糸にレーヨン、ヨコ糸にコットンを使用し、最も光沢感のあるサテン生地。
クッションなどの装飾に用いられる。
クレープバック
表面がクレープ、裏面が柔らかな光沢のあるサテンになっている。
どちら側も表面としてつかうことができる。バックサテンとも呼ばれる。
また、和装業界でよく耳にする「綸子(りんず)」、「緞子(どんす)」も朱子織りの仲間です。
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サテン生地の特徴
①光沢
生地表面のツヤッとした光沢はサテン生地の最大の特徴と言っても過言ではありません。
パーティー用のドレスやドレッシーなスーツなどフォーマルなシーンで使用されることも多く、見た目の高級感があります。
デザインがしっかりしていれば安価な生地でも既製品に引けを取らないアイテムを作ることも可能です。
②滑らかな肌触り
つるっと滑らかな肌触りもサテン生地の特徴です。
引っ掛かりが少ないことから、ジャケットやコートなどの裏地としてもよく用いられます。
③吸水性・吸湿性は低い
サテン生地は織り方の構造上、吸水性・吸湿性が低いというデメリットがあります。
コットンサテンなど、素材自体に吸水性がある原料が使われている生地を選ぶことで解消することが可能です。
④デリケート
サテン生地はタテ糸とヨコ糸が交差する点が少ないため、
平織りの生地と比べると摩擦に弱く耐久性が低いので取り扱いには注意が必要です。
気軽に洗濯機で洗ったりアイロンをかけたりするのは難しいですが、素材によって洗えるものもあります。
⑤縫うのが難しい
サテン生地は滑りやすい素材のため、縫うのが難しい素材です。
ズレたり、引っかき傷などがつきやすくソーイング上級者でも扱いにくいとされる生地です。
2.サテンはどんなアイテムに使われる?
サテンは以下のようなアイテムに使われます。
●パーティー用ドレス、スーツ
●発表会やコスプレ用衣装
●バッグ
●ネクタイ
●シャツ、ブラウス
●スカート、ワンピース
●スリップなどのインナー
●パンツ
●パジャマ、寝具
●裏地
●室内装飾
ツヤ感のあるアイテムがトレンドなのもあり、
コットンサテンを使用した普段から使えるカジュアルアイテムも増えてきています。
おすすめコーデとサテン生地
サテン生地を使用した夏のレディースブラウスコーデとスカートコーデの例です。
左側のトップスで使用しているサテン生地はストレッチ性があり、きれいなドレープも出せるのでカジュアル~オフィスまで幅広く着こなせます。
図のコーデではデニムパンツと合わせていますが、テーパードやワイドパンツと合わせてもいいかもしれません。
右のスカートコーデではTシャツとパウダー感のあるサテン生地のスカートの組み合わせです。
ラフなファッションになりがちなTシャツコーデも、上品なツヤのあるサテンスカートと合わせるときれいめな着こなしが叶います。
図で使用した生地(①と④がサテン生地)
▼おすすめ!柄のサテン生地
商品名:KKF1022-33 ストレッチサテンジャガード
販売価格¥1,232/m (税込)~
ポリエステルでありながら適度なストレッチ性のある薄手のジャカードです。
織りで組織を表現することで色と光沢感に奥行きを持たせて立体的に仕上げています。
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3.サテン生地のお手入れ
上で解説した通り、サテン生地は丈夫な平織り生地に比べ耐久性が低いです。
そのため、お手入れする際には注意が必要です。
まず洗濯表示を確認する
お気に入りの服を早く洗ってしまいたい気持ちを抑えて、まずは洗濯表示を確認しましょう。
水洗いが可能であれば家で洗濯することができます。
また、洗濯機のマークがついていれば洗濯機でも洗えます。
ただ、濃色のものなど種類によっては色落ちしてしまう危険があるので、洋服の目立たない所で色落ちチェックを行うようにしてください。
あまりにも色落ちがひどい場合や、洗濯によって風合いが損なわれる場合には、クリーニング店に出しましょう。
手洗いで洗う
手洗いの場合、水を張った洗面器におしゃれ着用の中性洗剤を溶かして15分ほどつけ洗いをします。
サテン生地の端を持って水の中で揺らすようにして汚れを落とし、洗剤が残らないようにすすぎます。
サテン生地は吸水性が低いので脱水は軽くで大丈夫。
衣類の傷みが気になる場合はバスタオルで挟み、洗濯機で10秒ほど脱水するか、すすいだ衣類をそのままハンガーで干してしまってもOKです。
洗濯機で洗う
洗濯機で洗う場合は洗濯ネットに入れて「手洗い」や「ドライコース」で優しく洗うようにしましょう。
摩擦によるダメージや、他の衣類への色移りを防ぐために、単独で洗うのがおすすめです。
洗濯が終わったらシワを伸ばして風通しの良い日陰に干します。
サテン生地は熱にも弱いため乾燥機の使用は控えてください。
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