生地探しに迷ったら、生地のプロがサポートします!

無料相談はこちら

TEXTILE NET

【読み物】オーガンジーという布

organdy-cloth

 

オーガンジー生地とは

 

これからの季節、店頭では色鮮やかな、清涼感のある素材も見かけることも多いと思います。

特にブラウス、スカートでは良くこの名前の素材が使われているアイテムです。
ドレスなどの衣装や、コサージュでも使われています。
では、どの様な素材なのか、掘り下げていきましょう。

 

どんな素材?

 

organdy-cloth

 

一般的に”オーガンジー”とは、薄地で軽い、ハリのある風合いのややシャリ感のある手織りの平織物のことを言います。
素材はコットンやポリエステル、レーヨンなどが使われます。

よく似た平織りの透け感のある素材で”オーガンザ(organza)”という素材も有ります。
生地の特徴としては、同様な捉え方で良いと思いますが、オーガンジーよりもハリ感、シャリ感が強めな風合いが特徴で
レーヨンやナイロンで織られたものが多く有ります。

また、このオーガンジーとオーガンザには歴史的な関係性があったのですが、ご存知だったでしょうか?

 

オーガンジーの起源

「オーガンジー」のもとになったのは、「organza(オーガンザ)」という絹織物から派生した名称と言われています。
絹(シルク)が世界で最初に栽培された中国で「オーガンザ」という素材が作られて、中世時代にシルクロードを経由にて
ヨーロッパに運ばれ、普及したという歴史が有ります。

「オーガンザ」という名前とは、フランスの地名オルガンシン、また中央アジアのトルキスタンにある町にUrgang(ウルゲンチ)
と言うところから由来したと言われています。

 

オーガンジーの誕生

オーガンザという絹織物はフランスやイタリアで生産されていた時代がありましたが、そのあと、イギリス植民地時代のインドから綿花栽培、綿素材が輸入され始めます。
その後、絹から綿へ素材が代わり、綿織物の「オーガンジー」という織物が作られるようになったのです。

生地の名称、素材をたどると、布の歴史にはいつも勉強させられることばかりです。

オーガンジー生地の特徴

organdy-cloth

 

オーガンジーは、比較的強度の高い生地なので、自宅で洗濯することもできます。
洗濯機を使うこともできますが、心配な場合は手洗いするのがおすすめです。
オーガンジー生地の服は他の種類の素材と組み合わせていることが多いため
洗濯表示を確認して洗濯するのがポイントです。

 

元々は綿素材から作られた織物ですが、現在に至るまで、綿やシルクの天然繊維だけで無く、ポリエステルやレーヨンなど
使われる素材が幅広い商品が展開されています。

一般的にファッションや、手芸用品店などで多く見かけることの多いポリエステルオーガンジーは
主にフィラメント(長繊維糸)が使われ、細い番手で織られていることが特徴です。
手頃な値段で手に入りやすく、100均でもオーガンジーリボンやオーガンジーを使用したグッズもありますね。

ポリエステルでは主に50デニールクラスかそれよりも細い番手、綿素材では50番手よりも細く、主に強撚された糸が使われています。

日本の綿産地でも、綿強撚素材のオーガンジー素材はロングセラーとして生産販売されていて、通常目にする様な光沢とシャリ感の
ある風合いだけで無く、上品な光沢や、柔らかさなども加えた様な加工変化など、進化した商品も産地では目にすることが出来ます。

 

加工方法ですが、綿とポリエステルでは加工の仕方が異なります。

綿の場合は、ローン組織の様な、やや打ち込みの粗い織物を使われ、製織後漂白または無地染、捺染をし
薄糊を施して麻織物の風合いに近づけた後に擬麻加工(ギマカコウ=麻の様な外観とシャリ感、張り感、腰を与える加工)。
硫酸などで前処理をしてからマーセライズ化させて加工、風合いを付けます。

ポリエステルの場合は、主に樹脂加工で風合い出し、調整をします。
ポリエステル素材では多彩な番手、糸使いでの表現があり、また20デニール、30デニールといった細い番手で作られた素材の風合い、透明感はとても綺麗な表現が出ます。
また、ポリエステルは熱可塑性があるので、プリーツや折り目、シワ加工などの付加加工も出来ます。

似ている素材との違い

また透け感のある生地では、チュールやシフォンもありますね。
オーガンジーとの違いは、
チュールは織り目に違いがあり、六角形の形をしています。(ネットのような感じです)
シフォンはオーガンジーより細い糸を使っているので薄く柔らかい生地になります。

光沢のある生地ではサテン生地を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。
サテンとは素材の名前ではなく、朱子織(しゅすおり)という織り方の総称です。
オーガンジーに比べ厚手で透明感はありませんが、ツヤのある光沢が特徴的です。

 

organdy-cloth

 

特徴をまとめて見ますと、

高級感があって、素材によって多彩な光沢が表現される

・独特なハリ・コシ

・清涼感がある

が言えると思います。

用途も使われる素材によって、シャツ、ブラウス素材だけでなくドレス、ワンピースなど重ねて使われます。

ショール、髪飾りなどの服飾素材やインテリア素材(カーテン)など。
結婚式や舞台、ウインドウディスプレイなどの大きい飾りとしても使用されます。
遊び心として自宅のちょっとしたインテリアにも。

様々な用途に活躍出来る素材です。

様々な素材が織りなす、光沢や風合いをファッションからお部屋の彩りに合わせてみては如何でしょうか?

おすすめのオーガンジー素材

無地や柄プリントまで幅広く揃えております。


UN_KKS2115J-52-UT
KKS2115J-52-UT 15匁サテンオーガンジー広巾染

UN_KKF7908-2
KKF7908-2 T/Cストライプオーガンジー

SI_SIC-312-50
SIC-312-50 ドットプリントリボン(オーガンジー)/50ミリ

お問い合わせはこちらから

この特集に関連する商品

-1