近年、リネンはどんどん高騰化しており、令和1年と比べて、令和6年の現在のリネン原料価格は2.5倍以上となりました。
リネン生地を使用したいけど、高くて悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そんなあなたの救世主がコットンリネンです!
コットンリネンは名前の通り、コットンとリネンの両方の特性を兼ね備えた混紡素材でであり、その起源は古くからあります。
主に衣類やインテリア製品に使用され、多様な魅力を持っています。
今回は、コットンリネンの特徴や選び方、リネンとの違い、コットンリネンを日常生活にどのように取り入れるかのアイデアをご紹介します!
目次
1.コットンリネンとは?
コットンリネンとは、コットン(綿)とリネン(麻)2種類の天然素材を混ぜて織り上げた生地のことです。
コットン(綿)は柔らかさ、吸湿性から、よく衣類や寝具に使用されてきました。一方、リネン(麻)は耐久性、通気性、速乾性に優れているので、暑い季節に適した生地として使用されてきました。
この2つの素材を混ぜ合わせることによって、コットンの柔らかとリネンの通気性を兼ね揃えた、より快適な生地となります。
「綿より通気性がいい素材がほしい」「リネンのゴワゴワが苦手」といった、そんな方達のお気に入りになること間違いなしの素材です。
2.リネンとコットンリネンの違い
〈リネン〉
リネンはフラックスという植物の茎から作られる天然繊維です。
■特徴
・通気性:とても通気性が良く、湿気を吸収して発散させる能力に優れています。
・耐久性:丈夫で長持ちする繊維です。
・感触:やや硬めで、少しざらざらした感触がありますが、使うほどに柔らかくなっていきます。
・しわ:リネン100%はしわになりやすい素材です。
・吸水性:吸水性が高く、汗をよく吸い取ります。
■用途
夏の衣類:シャツ、ワンピース、パンツ、ドレス
インテリア:カーテン、テーブルクロス、キッチンクロスなど
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〈コットンリネン〉
コットンリネンは綿とリネンの混紡繊維です。配合比率によって生地の風合いが変わります。
■特徴
・配合のバランス:リネンの通気性と耐久性を持ちながら、コットンの柔らかさと着心地の良さを加えています。
・感触:リネン100%より柔らかく、肌触りが良くなります。
・しわ:リネン100%よりもしわになりにくく、扱いやすくなります。
■用途
衣類:シャツ、ブラウス、パンツ、浴衣
インテリア:シーツ、クッションカバー
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3.コットンリネンの選び方
〈配合比率〉
コットンリネンは配合比率によって生地感が全く異なります。用途に応じた比率の生地を選びましょう。
リネンの割合が多い素材:
通気性が良く、夏の暑い季節や湿気の多い環境に適しています。涼しさと耐久性を活かしたいアイテムにおすすめです。
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コットンの割合が多い素材:
柔らかく肌触りが良いため、直接肌に触れるTシャツや下着などに適しています。また、しわになりにくくなるので、日常使いしたいアイテムにおすすめです。
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4.リネンライクな生地
リネンライクな生地は、リネンに寄せた風合いや質感を再現した合成繊維です。
リネンを使用しないため、コスパもよく、シワや色褪せの心配もないため、その優れた扱いやすさ、快適さから今とっても人気です。
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5.まとめ
リネン生地が高騰化する今、救世主は現れましたでしょうか?
リネンのみで使用するより、コットンとリネンを混紡すると、快適さと耐久性を兼ね揃えた素材になり、より多用途に生地を使用できます。さらに、配合比率によって適切な選び方をすることで、快適なアイテムが作れます。
また、リネンライクな生地は、合成繊維でありながら天然リネンのような美しさと風合いを維持し、とても扱いやすい生地となっています。
ぜひ、リネンが高騰化している今、コットンリネン、リネンライクな生地、試してみて下さいね。