
春夏秋冬どんな季節にも着られて、着心地がよくて、お手入れも簡単。
そんな便利な生地があったらいいな~を叶えてくれるのが
今回ご紹介する「ポンチ素材」です。
なんだか可愛い名前の素材ですが、機能面、使い勝手もとっても優秀なんです。
1.ポンチ素材とは

ポンチ素材は両面機と呼ばれる機械で編まれたダブルジャージーの生地です。
2つのリブ編を合わせて両面から編む「両面編(りょうめんあみ)」と呼ばれる手法で編まれ、
平編みの表目のような外観になります。
なめらかな手触りの素材感で、とても着心地の良い服が作れます。
ジャージー素材の一種で、ストレッチ性や滑らかさを持ちつつも、ハリがあって丈夫なのが魅力の生地です。
特徴
ポンチ素材のメリットとなる特徴は以下の通りです。
①シワになりにくい
②型崩れしにくい
③ストレッチ性がある
①シワになりにくい
ポンチ素材はインターロックやミラノリブを重ねて編まれる2層構造の生地です。
普通のジャージー素材に比べ、厚みやハリがあります。
ハリのある素材はなんとなくシワになりやすいイメージがありますよね。
ですがポンチ素材はニット生地なのでシワになりにくいんです。
なぜニット生地だとシワになりにくいのか?
これには「反発性(はんぱつせい)」が関わってきます。
反発性とは、力を加えられたり変形しても元に戻ろうとする性質のことです。
引っ張られても元に戻るゴムのようなイメージですね。
糸同士の密度が高い織物よりも、糸と糸の間にスキマがあるニット生地ならたとえクシャクシャになっても
組織自体が動きやすくなっているため元の状態に戻りやすくなっているということです。
日常使いしたいTシャツやスカート、パンツなどのカジュアルアイテムもシワを気にせずに着用できます。
アイロン要らずの楽ちん素材ですね。
②型崩れしにくい
生地1枚で仕立てている洋服は裏地が付いている服に比べ洗濯などを繰り返すうちに
型崩れしやすいというデメリットがあります。
が、なんとポンチ素材でできた洋服は型崩れしにくくなります。
ポンチ素材は2層構造になっているため、生地に厚みとハリがあります。
この厚みが生地をより丈夫にしているため、1枚でもしっかりとした洋服を作ることができます。
また、元に戻ろうとする反発性もあることで型崩れしにくい洋服にもなります。
ポンチ素材はハリがあるので上品で綺麗な見た目になります。
きれいめなワンピースや、ジャケットなどのフォーマルなアイテムにもおすすめ。
型崩れを気にせずガンガン洗濯ができるので安心ですね。
③ストレッチ性がある
ニット生地でできているポンチ素材はストレッチ性があり、着心地がなめらか。
ストレッチ素材には動きやすく、長時間着ても疲れにくいメリットがあります。
横伸びしにくいので型崩れの心配もありません。
カジュアルウェア、フォーマルウェアにも大活躍なポンチ素材ですが、
使用する糸によってはパジャマやベビーウェアにも使われています。
ジャージー素材との違い

どちらも伸縮性があって、柔らかく着心地のいい素材ですが細かな違いがあります。
【ジャージー素材の特徴】
◇平編みで編まれる
◇薄手の生地が多い
◇伸縮性に優れる
◇通気性に優れる
◇名前の由来は『ジャージー海峡』
部屋着や運動着など動きやすさを重視したカジュアルアイテムに使われることが多い素材です。
カジュアルな印象が強く、運動着のほか、カットソー、ジャケット、ワンピース、パンツなどのアイテムに使われます。
【ポンチ素材の特徴】
◆インターロックやミラノリブで編まれる
◆厚手の生地が多い
◆ハリや光沢がある
◆保温性に優れる
◆正式な名称は「ポンチローマ」または「ポンチデローマ」
厚手でハリや光沢があり、高級ブランドのドレスやジャケットにも使われることもあります。
Tシャツなどのカジュアルアイテムでもきちんと感が出るので、
運動着のようなカジュアルさより、キレイめ、フォーマルな印象が強い生地です。
2.ポンチ素材のアイテム

ポンチ素材は厚手~薄手のものまであり、シーズンレスに使える生地です。
また作れるアイテムも、トップス、ボトムス、アウターまで種類を選びません。
ここではポンチ素材を使ったアイテムをご紹介します。
■Tシャツ
ポンチ素材のTシャツはラフになりすぎず、きれいめな印象になります。
ハリがあることでシンプルな白Tシャツ一枚でもきちんと見えるので、
夏の暑い日にラフ過ぎる格好で外出したくない場合などにとても重宝します。
着回し力も抜群なのでパンツやスカートとも相性が良く、
カーディガンやジャケットを羽織ればオフィスカジュアルにも変身!
おすすめコーデもカジュアル~しっかりめまで幅広い着こなしが可能なので、
あまり服を持ちたくないミニマリストの方にもおすすめです。
■長袖Tシャツ・プルオーバー
春先や秋の少し肌寒い季節には長袖のアイテムが必要ですよね。
ポンチ素材は保温性も優れているので、長袖のTシャツやプルオーバーが活躍します。
暖かくなってくる春には綿ポンチのような軽い素材、徐々に気温が下がってくる秋には
厚手の素材など季節別やその時の気温に合わせて生地も選ぶと季節感も出せます。
■スカート
程よくハリがあってシワになりにくいポンチ素材のスカートはオンオフ兼用できるおすすめアイテムです。
タイトスカートなら、体のラインを拾い過ぎずきれいなシルエットが叶います。
長時間座っていても、ストレッチの効いた生地で疲れにくく、座りジワも気になりません。
いい事ずくめですね。
また、フレアスカートはドレープがキレイに出て型崩れの心配もありません。
あまり広がりすぎないので大人っぽいコーディネートも可能です。
■ワンピース
ポンチ素材のワンピースは1枚で着てもダラっとしてしまうことがありません。
部屋着のような感じにはならないので、カジュアルでもおしゃれに着こなすことができます。
また、ドレープもキレイに出るので重たくならず軽やかな雰囲気になります。
1枚で着るタイプのものやVネックワンピースのようにブラウスと重ね着するものなど様々なデザインのものもあり、
ファッションを楽しみたい人にもおすすめです。
■パンツ
ポンチ素材は程よい厚みとハリ感があり上品な雰囲気があるのでオフィススタイルのパンツにもぴったりです。
はき心地も良く、オールシーズン使えるので1本は持っておいて損はないはず。
タック入りのパンツはジャケットとも相性が良いので、かっちりとした服装にも合います。
ポンチ素材の柔らかい雰囲気が活かせるワイドパンツもおすすめです。
■ジャケット
オフィスカジュアルやフォーマルシーン、カジュアルな場面でも活躍するジャケット。
ポンチ素材のジャケットは着心地が良くてしっかりとした印象にもなる優れものです。
ポンチ素材のテーラードジャケットとパンツのセットアップでオフィススタイルを作るのもいいかもしれません。
ノーカラージャケットもワンピースやスカートと合わせてエレガントなフォーマルスタイルも作れます。
3.注意点と洗濯方法

着心地の良さ、お手入れのしやすさなどで最近人気のポンチ素材ですが、デメリットは無いのか気になりますよね。
ここでは、ポンチ素材の注意点と長持ちさせるための洗濯方法を解説します。
実は毛玉になりやすい
ポンチ素材は毛玉のできにくい素材とされますが、
バッグなどの摩擦によって毛玉ができやすいというデメリットがあります。
同じ場所にバッグが触れ続けないよう、こまめにバッグを持つ手を変えるなど工夫が必要です。
また使われる素材によっても毛玉のなりやすさが変わります。
例えば、アクリルやポリエステルなどの合成繊維やウールが使われているものは素材の特性上毛玉になりやすいとされます。
ポンチ素材は着心地が良いので毎日でも着用したいところですが、1日着たら2~3日は休ませてあげると長持ちします。
毛玉ができてしまったら?
ポンチ素材は起毛感のない素材なので、お手入れ時にブラッシングすると逆に傷がついてしまいます。
毛玉ができてしまった時は手でむしったりしないで、毛玉取り器で丁寧に取ってあげましょう。
洗濯方法
ポンチ素材は自宅の洗濯機で洗濯することが可能ですが洗濯表示は必ず確認するようにしてください。
使われている素材によって洗濯方法が変わってきますので、
初めて洗濯する場合は洗濯表示のチェックも忘れずに行いましょう。
着用したあとはそのまま洗濯機に入れてザブザブ洗いたいところですが、そのままだと毛玉ができてしまいます。
ですので、ポンチ素材のアイテムは他の衣類との摩擦を避けるため、洗濯ネットに入れて洗濯しましょう。
また、他の衣類と分けて弱水流コースで洗濯するのもキレイな状態をキープするポイントです。
干すときも、きれいに形を整えて干してあげれば乾いたあとのアイロンがけをしなくても大丈夫です。
おすすめのポンチ素材
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