紫外線から身を守る！！
UVカット機能付き素材で肌へのダメージを防ぐ、着ける日焼け止め。
でも、なぜ紫外線が危険なのでしょうか？
紫外線のことを知れば、対策方法が分かります。
－目次－
- 1.三つの紫外線と受ける影響
2.UVカットとは？
3.UVカットの仕組み
4.日焼け止めに書かれているUPFって何？
5.UVカット機能はどのくらいもつ？
6.UVカットに機能を+α
7.UVカット機能を生かしたアイテム
8.まとめ
【1.三つの紫外線と受ける影響】
紫外線には波長の異なる３種類のものがあります。
- ・UVA（紫外線A波）
・UVB（紫外線B波）
・UVC（紫外線C波）
UVCはオゾン層に吸収されてしまい地上に届かない為、直接的な肌への影響はありませんが
UVAとUVBは、どちらも肌にダメージを与えます。
特にUVAはメラニン色素の増加による老化の大きな要因となります。
＜人体への影響＞
日焼けにより皮膚が赤くなるいわゆるサンバーンは、皮膚のやけど。
1週間ほどすると死んだ皮膚がめくれ、落ち着いてきます。
日焼けをして黒くなるのはサンタン。
サンタンも上記の炎症反応と同じですが、皮膚がめくれる代わりにメラニンを大量に生成し黒くなります。
こんがりと日焼けするのは、肌を保護する効果もありますが、長時間の日焼けは、皮膚がんの恐れもあるので注意が必要です。
特に小さな子供は大人に比べ皮膚が薄いのでしっかりと対策をしてあげる必要があります。
オゾン層の破壊により私たちの元に紫外線が到達する量が増加しています。
つまり、人体に与えるダメージも増加しているのです。
また、肌だけではなく、目や髪の毛にもダメージを受けることがあります。
【２.UVカットとは？】
＜UVとは？＞
3つの紫外線の頭文字にも付いているのでもう、お分かりかと思いますが、
UVは『Ultra Violet』の略で紫外線を意味する言葉です。
それぞれの単語の意味は、
Ultra＝極端な、過激な、過度の
Violet＝すみれ、すみれ色
となります。
虹を思い浮かべて下さい。
光の長さの違いにより、虹が出来ています。
一番端に来る紫色は波長が短く、この波長より短くなると目で確認することが出来ません。
紫色より外側の目で確認することができない短い波長の光が紫外線と言うことです。
ちなみに、反対端は赤色で波長が長くなります。
赤色より外にある光が赤外線です。
＜これがUVカット＞
紫外線から肌を守ってくれる機能がUVカットです。
このUVカットは、紫外線遮蔽加工とは紫外線を吸収、または反射することで紫外線を遮断させる加工のことです。
紫外線を吸収や反射させ紫外線をどのくらい遮断できるかは、紫外線遮蔽率で表します。
紫外線に対する透過率を測定して、下記のような計算により紫外線遮蔽率を求めます。
【3.UVカット機能の仕組み】
紫外線の光を遮断する機能がUVカット機能です。
紫外線を透過しやすい綿に比べ、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維・合成繊維は紫外線を透過しにくい性質があるため、UV効果が高くなります。
コットンでも特殊加工でUVカット機能を付加した素材もあります。
287 シャインクール40 リバーシブルメッシュ接触冷感UVカット
◇接触冷感＆UVカット＆吸水速乾◇
様々な機能を持つ光触媒レーヨンで、拡散性に優れたW断面ポリエステルを包む特殊構造糸「シャインクール」を使用した素材です。
＜光触媒の機能＞
・UVカット ・消臭 ・抗菌防臭
＜特殊紡績による機能＞
・抗ピリング ・吸水速乾
【4.日焼け止めに書かれているUPFって何？】
日本独自の基準『紫外線遮蔽率』に対して世界基準の評価は『UPF数値』です。
UPFとは・・・ウルトラバイオレット・プロテクション・ファクター（紫外線保護指数）の略。
紫外線遮蔽率は紫外線を吸収や反射させ紫外線をどのくらい遮断できるかの指標に対して、
UPFは・UVA（紫外線A波）、UVB（紫外線B波）の紫外線が生地を通過する量を表しています。
肌に何も着けていない状態でできた日焼けと同程度まで日焼けをするのに何倍の時間がかかるか、表しています。
UPFが高いほど、紫外線から肌を守ってくれます。
「UPF20」と表記してあるものは何も着けていない場合と比べると20倍以上、
「UPF50」と表記してあるものは50倍以上、日焼けをする時間を遅らせるという事になります。
UPF50は一番高い表記で、UPF50以上のものはすべて「UPF50+」と表記されます。
UPF表示を確認することでシーンやシチュエーションにあった紫外線対策を強化することができますね。
【5.UVカット機能はどのくらいもつ？】
繊維自体にUVカット機能を持った素材は、繰り返し洗濯をしても機能は永続的。
天然素材の場合は、加工剤を付けたものがほとんどです。
生地に紫外線吸収剤などの加工剤を付けたものは、繰り返し洗濯することによりUV機能の効果が下がってきます。
が、下着やマスクなどのお肌に直接触れるようなアイテムには天然素材を使用したいですね。
【6.UVカットに機能を+α】
UVカットでも、暑かったり、蒸れたりすると途中で外してしまいたくなりますよね。
そこで、UVカットの生地をもっと快適にする機能も持った素材をご紹介します。
＜UVカット＋接触冷感+吸水速乾＞
熱中症対策にピッタリなのが、接触冷感機能付きの素材。
以前の特集でも書かせて頂きましたが、接触冷感素材の特徴は、触れた時に感じるひんやり感。
物体の温度が高温から低温へ伝わる（移動する）現象、『熱伝導』により冷感や涼感を感じられます。
さらに、UVカット機能が必要な暑い夏にもう一つ必要な機能は、吸水速乾。
UVカット素材ができても汗だくはいやですよね。
汗を吸い取り、素早く乾かす。
汗による蒸れを防止しし、さらっと快適に使用できます。
-おすすめ素材をご紹介-
KKF5220-W-1 アクティブストレッチ広巾
伸縮性と高いキックバック性を持つ、蝶理のSPXを使用したトリコット素材。
ループ組織によるナチュラルなストレッチ性と通気性で快適な着心地の高機能素材です。
加工で吸水速乾性を持たせスポーツシーンにも活躍できるドライタッチな肌触りに仕上げています。
UVカット・防透・接触冷感機能あり。
キュプラフィラメントと綿との高密度交織素材です。キュプラをフィブリル化させることでパウダー感を出し、天然繊維のナチュラル感とカジュアルな表情を表現しています。高密度商品でありながら独特の柔らかさを持つ高機能性素材です。
綿・テンセルモダール繊維の柔らかさが特徴です。耐洗濯性にも優れた快適素材です。
トリノクール®は、東レの特殊断面ポリエステルを使用した吸水速乾性機能のある素材です。
吸水速乾アクアステルス®の強撚糸を使用したスムース素材です。
優れた吸水速乾性を持ち、清涼感のあるドライタッチな風合いと適度なドレープが特長です。
＜UVカット＋抗菌防臭＞
コロナ禍で必要な抗菌加工がついたUVカット素材も。
10713 10713 Catlight(R) 30sコーマーバーバリー
Catlight(R) 光に反応してさまざまな機能を発揮！
◆汚れを分解 ◆消臭 ◆UVカット ◆抗菌
●太陽光ではもちろん、蛍光灯の光でも優れた光触媒機能（分解機能）を発揮します。
●ナノレベルの微粒子を用いているので風合い・色相に影響はありません。
光沢にも優れた上質な糸を使用し、 糸むらが少なく高級感をもたせた生地です。
上品な光沢のあるバーバリーは、雑貨資材としても勿論、ジャケットなどの衣類にも向いています。
【7.UVカット機能を生かしたアイテム】
通販でも様々なUVカット機能が付いたアイテムが販売されています。
日常的に使用するシャツやパンツにもＵＶカット機能が付いています。
また、日焼け防止用のパーカーやカーディガン、アームカバーや帽子、日傘など様々なアイテムが販売されていますが、
特に女性向けのアイテムが多いようです。
また、夏でも必要になったマスク用にもUVカット素材がおすすめです。
＜紫外線対策のインテリアでおうち時間も安心＞
アパレル衣類や小物以外にもＵＶカット機能のあるインテリア用品がおすすめです。
カーテンを通して入ってくる紫外線により室内にいても日焼けすることがあるので
夏用カーテンにはＵＶカット機能のある素材を使用して対策をすると良いですね。
真っすぐに縫うだけのカーテンなら簡単に手作りできます。
お好みの生地を使用してDIYでお部屋のコーディネイトを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【8.まとめ】
手芸、ハンドメイドにもピッタリなUVカット素材も沢山あります。
目的地やその日の天気、シーンから素材を選ぶと良いですね。