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【読み物】冷感素材

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4月を迎え、入園、入学、入社。
気温も暖かくなり、心が弾む季節!
仕事に、スポーツに、歓迎会に動き回りたいですね!
でもコロナ禍なので、自粛モード・・・。
そもそも暑くなって、汗掻くのもちょっと嫌ですよね・・・。
ちょうどこれからの時期に向けて生地業界でも冷感素材の声が急増してきます。
皆さん心地良く、サラッと快適に服を着たいですよね。

そこで、今回は冷感素材特集です。

 

冷感素材のポイントはQ-max

 

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冷感素材というと、参考になる熱伝導データの一つがQ-max値です。

 

熱伝導とは?

 

熱伝導とは、物体の温度が高温から低温へ伝わる(移動する)現象のこと。
熱伝導率は、熱の伝わりやすさのことでW/(m K)と言う単位で表します。
読み方は、「ワット毎メートル毎ケルビン」

 

熱拡散率とは?

 

次に熱拡散率。

熱拡散率は、温度の伝わりやすさのことで単位はm2/s(平方メートル毎秒)
(熱伝導率も熱拡散率も伝わりやすさを表すものですが、熱なのか温度なのかが違いますね。)

 

Q-max!!

 

そして、大切なのがQ‒max!

Q-maxは、接触冷湿感値を表すもので「W/cm2(ワット毎平方センチメートル)」と言う単位で表します。
W(ワット)は、熱の移動量を表します。

つまり、Q-max値は、1cm2辺りの熱の移動量を表しているということになります。
熱の移動によりどのくらい冷たく感じられるかが分かります。
これは、精密迅速熱物性測定装置と言う機械で測定されています。
体が触れた時に冷たいと感じられるのは、触れた瞬間に触れた部分の体温が移動しているからなんです。

 

Q-max0.2wがボーダーライン

 

q-max値が0.2W以上有ると接触冷感をうたえるとされています。
数値の目安です。

0.1W~0.3W・・・ちょこっとひんやりと感じる

0.3W~0.4W・・・まあまあひんやりと感じる

0.4W~  ・・・しっかりひんやりと感じる
(ワークマンの人気商品、ニット素材のインナー”冷感コンプレッション 長袖Vネック”は0.4W以上となっています)

0.4W以上の素材には中々出会うことが有りません。

↓以前、投稿した接触冷感コンテンツで紹介たQ-maxランキングです。

 

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接触冷感素材一覧

 

冷感素材の原料は?

 

冷感素材の代表的な原料はやはり機能性に優れるポリエステルやナイロン等の合繊素材でしょうか。

東レ・・・クールインF

帝人・・・COOLSHELL(クールシェル)

東洋紡・・・COLDICE(コールドアイス) 等々。

その他にも、インビスタ社のCOOLMAX(クールマックス)やユニクロの代表的なインナー”エアリズム”のように汗を吸収しやすく、ムレない素材や
水が蒸発する際に周囲の熱を吸収する気化熱を利用した素材等も有ります。

 

天然素材も負けてはいません

 

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レーヨンやキュプラ等の再生セルロース繊維も水分を吸水しやすく冷感効果が高い素材です。

涼感という観点ではコットン素材の特徴を生かした素材もたくさん開発されています。
元々吸水性、吸湿性に優れる綿糸を強撚してシャリ感、通気性を出すボイル(レディースのワンピースやブラウスなどトップスに人気)や
凹凸感を出すことで肌につきにくい仕組みとなっている綿楊柳やリップル(ステテコや甚兵衛、子供用衣服におすすめです。)が代表的な綿の布地です。
肌触りも良く、柔らかい風合いです。
シワになりにくく、洗濯などのお手入れも楽なので、着替えることの多い夏にはピッタリです。

 

冷感素材があなたをサポート、暑い夏を乗り越えよう!

 

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どんどん暑くなる夏に向けて、暑さ対策、熱中症対策等夏用グッズは増えに増え、冷感素材の活躍の場も年々増えています。

クールビズ対応シャツ(ノンアイロン必須)、ネックゲイターにTシャツ。
女性に人気なのはUV機能もプラスした日焼け防止の手袋。
ただでも暑いのに普通の手袋なんてしてられません。

ニトリのNクール寝具に代表される冷感タオルケットや冷感敷パッド。枕カバーだってあります。
結構、使ってる人多いんじゃないでしょうか?

最近のブームは冷感、涼感布マスク向け生地で、手作りマスクブームでユザワヤやトーカイ等の手芸店や楽天市場、
100均にも色々なデザイン、バリエーションの冷感生地が並んでいます。

冷感素材を使用したアイテムをゲットして、せまりくる猛暑を乗り越えて下さい!!

手縫いでも簡単なハンカチは、汗を拭くだけでなく、首に巻いてひんやりできるのでおすすめです。

 

接触冷感素材一覧

 

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