デニム生地とは?

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⻑い歴史の中で数多くの⼈々に愛され、親しまれ、私⽣活に⽋かせないファッションとなったデニム。

デニム生地は、「ヘリンボーン」や「黒デニム」「ダメージ加工」など様々なデザインバリエーションがあり、ファッションアイテムにアクセントを与える素材としてトレンドになるほど人気があります。
また、パンツなどファッションアイテムの領域を抜け、最近ではソファー地やクッションカバーなどのインテリアアイテム、エプロン、浴衣、靴や⼩物雑貨、職⼈さんの作業着。デニム生地が利用されているものの種類は数えきれないほど。

今回はそんなデニム生地の魅力に迫ってみたいと思います。

目次

 
 

1.デニム生地と歴史

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デニム生地とは?

デニム生地は、簡単にいうと丈夫なコットン生地です。インディゴ染料で染めた経糸(タテ糸)と、染色をしていない白色の緯糸(ヨコ糸)で織ったツイル織り(綾織り)の織物を指します。
 
生地にはネップ(小さなぼこぼこ)が散りばめられ、特有のツイル織り(斜めの糸の組み合わせ)によって作られています。
ネップ(nep)は、糸に細かい繊維の塊が混ざることで生地表面に小さな突起や粗さを生じる効果です。
これにより、デニムに質感や風合いを与え、ヴィンテージ感やカジュアルな雰囲気を強調することができます。
 
一方、ツイル織りは、斜めの模様が特徴的な織り方で、デニム生地に独特の斜めのラインや模様をもたらします。
ツイル織りは通常、ジーンズに使用される一般的な織り方であり、耐久性としっかりとした構造になります。
 
これらを組み合わせることで、デニム生地には個性的な見た目と質感が生まれ、デニムに魅力がでます。

デニムの歴史

デニムの歴史は18世紀にさかのぼります。
最初のデニム生地は、フランスの都市ニームで生産された「セルヴィッチ・デニム」と呼ばれるもので、綿糸を使用して特有の織り方で作られました。
これが丈夫で頑丈な生地であったため、船乗りの服や防水コートに使用されました。
 
その後、19世紀初めにアメリカでデニムが広がり、1830年には、サンフランシスコで金鉱発掘ブームが発生し、デニムは労働者たちが着用する重要な素材へ。
アメリカのアパレルブランドであるリーバイス(Levi Strauss & Co.)はこの時期にデニムを製造し世界的に有名になります。
 
20世紀には労働着からファッションアイテムとして変わり、1950年代から1960年代にかけて、若者文化に取り入れられ、注目され、デニムはファッション界で様々なスタイルやデザインに進化し、世界中で愛されるデニム生地となりました。

 

2.デニムの耐久性と長寿命のメリット

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1. 耐久性
デニム生地は、そのツイル織りとネップによって丈夫な質感を持っています。そのため、デニム製品は普段の摩擦や使用によるストレスに耐えることができ、繰り返しの着用や洗濯にも強いです。特に、作業着やバッグなどの頻繁に使用されるアイテムとして、この耐久性は魅力的です。
 
2. 繰り返しの洗濯時に耐える
デニム生地は色落ちや色移りをすることがありますが、その耐久性により繰り返しの洗濯にも耐えます。
また、色落ちを防ぐため、中性洗剤やおしゃれ着用の洗剤を選びましょう。
 
3. 長寿命なファッションアイテム
デニム製品はその耐久性により、長持ちするファッションアイテムとして注目されています。
例えば、デニムジーンズは数年間着用しても風合いを保ち、時代を超えたスタイルで愛され続けています。
 
4. 経年変化を楽しむ
デニム生地は、着用と洗濯機による年月が経つうちに製品の品質・性能が変化します。色の褪せ具合や風合いの変化自体がデニムを楽しむことができる魅力とも言えます。
手入れや洗濯方法によっても変わります。
 
デニム生地の耐久性と長寿命は、ファッションと実用性の両面で価値を提供し、環境にも配慮したサステナブルな生地とも言えます。


 

3.生地の厚み

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デニム生地の厚みは通常「オンス」(ounce)で表されます。オンスは重さの単位ですが、デニムの場合は生地の密度や厚みを示すために使われます。
一般的に、デニムのオンス数が高いほど生地が厚くなります。

例えば、10オンスのデニムは薄く、15オンス以上のデニムは非常に厚いと考えられます。
また、10オンス以下の生地は「ライトオンス」、15オンス以上の生地は「ヘビーオンス」と呼ばれています。

厚みの違いによって、デニムの風合いや耐久性が変わるため、デニム生地を購入する際の厚みの参考にしてください。
 
■軽いオンス数(8オンス – 12オンス)
軽く薄いデニムは通気性があり、暖かい季節に適しています。薄手で柔らかい風合いです。
カジュアルなシャツ、ワンピース、夏用のジーンズ、ショーツなどに使われます。

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■中程度のオンス数(12オンス – 16オンス)
この範囲のデニムは比較的丈夫で、オールシーズンに対応できます。
ジーンズやスカート、ジャケット、シャツなどによく使われます。
 

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■重いオンス数(16オンス以上)
重く厚手のデニムは非常に丈夫で耐久性があり、寒い季節やアウトドア活動に適しています。
耐久性を求めるワークウェアやアクセサリー、バッグなどに用いられることがあります。

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4.日本のデニムの産地

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日本は、世界的に有名なデニムの産地としてその名を知られています。
特に岡山県倉敷市と広島県福山市は、日本デニムの中心地として知られ、高品質なデニム生地の製造で有名です。
 
岡山県倉敷市: 児島デニムの聖地
岡山県倉敷市の児島地区は、日本のデニム産業の中心地として知られています。児島デニムは、伝統的な技術と熟練の職人によって作られる高品質なデニム生地であり、独自の風合いと染色技術が特徴です。
地域全体がデニムづくりに取り組んでおり、デニムを扱うブランドが集結した小路「倉敷デニムストリートデニム」本場・児島で作られたジーンズから個性豊かなデニムの小物雑貨まで、幅広い品揃えで展開する施設もできるほど。
 

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広島県福山市: デニムとテキスタイルの町
広島県福山市も、日本のデニム産地として注目されています。
福山市ではデニムだけでなく、テキスタイル産業全般が盛んであり、独自の技術と創造力によって多彩なデニム生地が生み出されています。福山デニムは、その繊細な染色技術と緻密な織り模様により、高品質な仕上がりを実現しています。

 

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岡山県倉敷市と広島県福山市は、日本のデニム文化を支える重要な存在ですね。
 

5.まとめ

お馴染みのデニム生地でも、知らなかった魅力、生地などありましたでしょうか?
デニム生地メーカーは世界中に存在し、その糸色や成分、作り方によって個性が表れます。
縫いやすいことから、ミシンで手軽に作ることができるほか、デニム素材を用いたアイテムは季節や用途を問わないのも魅力。
デニム生地は魅力がいっぱいです。

長く使えるデニム生地なだけに、自分に合った愛用できるものを選びたいですね。
少しでもこの記事がお役立ていただければ幸いです。

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